アクセス許可 ってなんだっけ?
アプリケーション(以下アプリ)は位置情報やカメラ・マイクへのアクセスなど様々な権限を要求します。これらは殆どのものがアプリを正常に動作させるために必要なものです。
従来は
- 常に許可
- アプリの使用中のみ許可
- 許可しない
の中から選択していました。
内容は文字通り
- 常に許可:アプリが要求する各種情報にアクセスするのを常に許可する。
- アプリの使用中のみ許可:今後アプリを使用している最中のみアクセスすることを許可する。
- 許可しない:アクセス権限をアプリに与えない。
です。
新しい「1回だけアクセス許可」ってどういうこと?
今回のアップデートで「1回だけのアクセス許可」が追加されました。
そのまま読めば「今だけアクセス許可するよ」ってことでしょ・・・その通りですが、もう少し詳しくGoogle公式さんが言及していたのでここにメモしておきますね。
これはGoogleによると「アプリのアクティビティが表示されている間、アプリはデータにアクセスできます。」とのことです。
アプリがバックグラウンドに移行した後も短時間はアクセスし続け、フォアグラウンドサービスが稼働している間ももちろんアクセスは可能な状態になります。
フォアグラウンドサービス
バックグラウンドサービスは知っている方も多いと思います。
アプリが画面に表示されておらずとも水面下で稼働・機能し続けている状態です。
そこで「フォアグラウンドサービス」って何だ?というわけなのですが、
ユーザーがアプリを操作していなくても動作し続け、それを通知欄などでユーザーに(アプリが動いていることを)認識・操作可能にさせるもの
のことを指します。
わかりやすいもので言えば、動画や音楽再生のアプリが通知欄で再生/停止/早送りなどの操作を許している場合などが当てはまります。
つまり「1回だけアクセス許可」とは
- アプリの起動中〜バックグラウンド移行後の短時間 はアクセス権有り
- フォアグラウンドサービスの実行中もアクセス権は継続して保持される
要するにアプリをユーザーが開いている実感が無くても、バックグラウンド中の短時間と通知欄などにそれが表示されている間はアクセス権を与えたままになりますが、一度終了したアプリを再度起動した時にはもう一度「アクセスを許可しますか?」といった旨のダイアログが表示され、ユーザーに判断を求めるような動作をするというものです。
試しに「今回のみ」のアクセス許可を与えて再度起動したところ、すぐ開き直した場合にはアクセス許可を求められませんでした。タスクキル中でまだ少し残っていたのかな。
次に数秒経ってから起動してみると、権限を要求するダイアログがきちんと表示されました。
しばらく自動で権限を取り消し!
もうひとつアプリアクセス権限に関するアップデート内容として気になるのが「権限の自動リセット」です。
数ヶ月利用していないアプリがある場合には、以前ダイアログで許可を求めた権限(ランタイム権限)は自動で取り消されます。
これは先述した権限リクエストでどれを選んで許可していても行われるものと思われます。
この機能はアプリの管理画面内の[権限]の項目から個別にオン・オフができるので、ご利用中のアプリの権限設定をまるっと見直してみるのも良いかと思います。
最後に
今回のAndroid11のアップデートで、気になる機能がいくつか出てきました。
OSアプデの度に不具合が無いか気になり躊躇してしまいますが、今の所AndroidのOSをアップデートして困った状況になったことは無いので、今後も気になる新機能が出てくることを楽しみにして、収穫があり次第記事にしていきたいと思います。